【新唐人2016年06月25日】
世界的に有名な化粧品ブランド「ランコム」が中国政府の圧力を受けて、香港の民主運動を支援する女性歌手の何韵詩(デニス・ホー)さんの広告起用を撤回し、同社が主催予定だったコンサートを中止した問題をめぐり、事態はさらに大きくなっています。何さんは路上ライブに集まった数千人の民衆に、中国政府の強権に屈してはならないと呼びかけました。
何さんは仏ランコム社の広告起用が決まっていましたが、中国政府系メディア『環球時報』の批判を受けて、同社は何さんの起用を取り止めました。
何さんは6月19日、香港市内上環で無料の路上ライブを行い、中国政府による強権的な圧力と恐怖に屈してはならないと呼びかけました。
香港歌手・何韵詩さん
「勇気を出して圧力と闘いましょう」
90分に及ぶライブで、何さんはギターをつまびき、歌い、路上をびっしりと埋め尽くす数千人ものファンに手を振りました。
何さんは、ランコムに続き、ほかの多くのブランドも何さんとの契約を取消したことを明かし、芸能界、ビジネス業界を問わず香港社会は多くの中国政府の圧力を受けていると指摘しました。黙っていれば中国政府が譲歩するだろうと思っているならそれは間違いだと訴えました。
メディアの取材に何さんは答えました。「黙っていても圧力はなくならないし、もっと強くなる。」
香港歌手・何韵詩さん
「私のほかにも多くの圧力を受けた人や会社があるでしょう。私は個人として、圧力に抵抗することを選びます。香港は強権に対してノーと言わなければならないと思います。抵抗しなければなりません。」
何さんの友人で著名な香港歌手の黄耀明(アンソニー・ウォン)さんもライブにかけつけ、自分の信念を貫く何さんの勇気を称賛しました。
このライブはもともとランコムが主催するはずでしたが、中国政府の圧力を受けて、同社は中止を決定し、何さんとの広告契約も撤回しました。これを受けて、香港では同社の商品不買運動などの抗議活動が広まっています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/06/22/a1272589.html(中国語)
(翻訳/白白 ナレーター/淳萌 映像編集/李)